- 監修
- 関島 良樹 先生
(信州大学医学部 神経内科、リウマチ・膠原病内科 教授)
QOL SF-36
健康に関連したQOLを評価します。
概要1-3
SF-36(MOS 36-Item Short-Form Health Survey)は、ある疾患に限定した内容ではなく、健康についての万人に共通した概念のもとに構成されている包括的尺度です。
36項目の質問より構成されており、①身体機能、②日常役割機能(身体)、③体の痛み、④全体的健康感、⑤活力、⑥社会生活機能、⑦日常役割機能(精神)、⑧心の健康の8つの下位尺度を測定します。①~④は身体的健康度に強く関連し、⑤~⑧は精神的健康度に強く関連します。
下位尺度は100点満点でスコア化され、スコアが高いほどQOLが高いことを意味します。
SF-36の8つの下位尺度
下位尺度 | 質問項目数 | |
---|---|---|
身体的健康度 | ①身体機能 | 10 |
②日常役割機能(身体) | 4 | |
③体の痛み | 2 | |
④全体的健康感 | 5 | |
精神的健康度 | ⑤活力 | 4 |
⑥社会生活機能 | 2 | |
⑦日常役割機能(精神) | 3 | |
⑧心の健康 | 5 |
「健康の推移」を測定する1項目を除いた上記35項目が下位尺度の得点化に使用されます。
主な所見
スコアの低下
引用文献
- Fukuhara S, Bito S, Green J, et al. J Clin Epidemiol. 1998;51(11):1037-1044.
- Fukuhara S, Ware JE Jr, Kosinski M, et al. J Clin Epidemiol. 1998;51(11):1045-1053.
- 鈴鴨よしみ, 福原俊一. 日本腰痛会誌. 2002;8(1):38-43.