監修
関島 良樹 先生
(信州大学医学部 神経内科、リウマチ・膠原病内科 教授)

長期的な合併症対策 末梢神経障害による長期的な合併症対策

本疾患の末梢神経障害による長期的合併症としては、温痛覚障害によるやけどや皮膚潰瘍、末梢神経障害による激しい疼痛、感覚障害による膝のCharcot関節、転倒による骨折などの外傷などがあり、病期が長くなるにつれ、こうした症状が生じる可能性があります。以下に、それぞれの対策についてご紹介します。

合併症 対策
温痛覚障害による
やけどや皮膚潰瘍
  • 暖房器具(湯たんぽ、こたつ、ファンヒーター)への注意
  • サリチル酸ワセリンなどによるフットケア
末梢神経障害による
激しい疼痛
  • 神経障害性疼痛治療剤(特にカルシウムチャネルα2δリガンド)などの投与による除痛
感覚障害による
膝のCharcot関節
  • 歩行の指導
  • 膝サポーターの着用

など

転倒による
骨折などの外傷
  • 下垂足を呈することが多い下垂足防止バンドの使用

記載されている医薬品のご使用にあたっては最新の添付文書をご確認ください。

末梢神経障害による長期的な合併症の例

やけどや皮膚潰瘍
やけどや皮膚潰瘍の写真
膝のCharcot関節
膝のCharcot関節
転倒による骨折などの外傷
転倒による骨折などの外傷

下垂足を呈することが多いため、下垂足防止バンドを使用

ご提供
関島 良樹 先生(信州大学医学部 脳神経内科、リウマチ・膠原病内科 教授)