監修
関島 良樹 先生
(信州大学医学部 神経内科、リウマチ・膠原病内科 教授)

長期的な合併症対策 眼症候による長期的な合併症対策

本疾患の眼症候による長期的な合併症としては、結膜血管異常、瞳孔不整(瞳孔異常)、乾性角結膜炎、硝子体混濁、緑内障などがあり、病期が長くなるにつれて、こうした症状が生じる可能性がありま1。以下に、乾性角結膜炎、硝子体混濁、緑内障の対策についてご紹介します。

合併症 対策
乾性角結膜炎
  • 点眼薬の投2
  • エアコンや暖房器具の効きすぎなどによる部屋の乾燥を防ぐ、加湿器の使2
  • コンタクトレンズの場合は装用時間の短縮、眼鏡等への変2

など

硝子体混濁
  • 硝子体混濁に対しては硝子体切除術の施行を考慮(高齢の場合は水晶体再建術も同時に施行する場合あり)1

    ただし、硝子体手術などの眼科的手術は緑内障を進行させるため、長期的な展望で、眼科的手術の回数をなるべく減らすことが重要である

  • 眼内へのアミロイド産生の抑制を目的とした汎網膜光凝固1(肝移植後の遺伝性ATTRアミロイドーシス(FAP)患者での報告あ3)
緑内障
  • 薬物療法を基本とするが、限界があるため、その場合は外科的治療として、MMC(マイトマイシンC)併用トラベクレクトミーを検1

眼症候による長期的な合併症の例

眼症候による長期的な合併症の例
ご提供
宮原 照良 先生(伊那中央病院 眼科 部長)

引用文献

  1. 安東由喜雄 監修. 最新 アミロイドーシスのすべて. 第1版. 東京: 医歯薬出版; 2017:77-79.
  2. 日本眼科医会Webサイト. https://www.gankaikai.or.jp/health/52/08.html(2021年12月閲覧)
  3. Kawaji T. Nippon Ganka Gakkai Zasshi.2012;116(11):1046-1051.