- 監修
- 関島 良樹 先生
(信州大学医学部 神経内科、リウマチ・膠原病内科 教授)
末梢神経 視覚的評価スケール(VAS)
痛みやしびれを評価します。
概要
痛みやしびれのない状態を0mm、想像できる最大の痛みやしびれを100mmとして、痛みやしびれを伝えるのに最も適した目盛上の部位を患者に選ばせる「視覚的アナログ目盛」を用いた評価法です1。
患者が40mmのところを選んだら、VAS値:40と評価します。
一般的に痛みやしびれがVAS値で20以上変化した場合を有意な変化と判断します1。
主な所見
VAS値の上昇
参考情報
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以下の限界とデメリットがあります1。
①
本法が理解できない患者、視力障害で見えない患者、指を動かせない患者などには使用できない。
②
1回目の評価でVAS値が100mmであった場合、さらに痛みやしびれが増強すると、2回目以後にVAS値が100以上で最高値を超えるために評価が困難になる。
引用文献
- 濱口眞輔. 日臨麻. 2011;31(4):560-569.