監修
関島 良樹 先生
(信州大学医学部 神経内科、リウマチ・膠原病内科 教授)

腎臓 尿検査:タンパク尿
血液検査:クレアチニン

腎機能を評価します。

概要

  • アミロイド沈着による腎機能障害により、クレアチニンクリアランス低下タンパク尿がみられ、進行するとネフローゼ症候群を発症します。

主な所見

  • タンパク尿、血清クレアチニン:上昇

参考情報

タンパク尿<基準値>1

試験紙法 蛋白(±)は概ね15mg/dLに、(1+)は30mg/dLに、(2+)は100mg/dLに相当。(1+)以上を陽性と判定
24時間蓄尿
による
尿タンパク量
0.15g/日(アルブミン尿30mg/日)以上を陽性と判定。3.5g/日以上はネフローゼ症候群に相当

血清クレアチニン<基準値>1

男性 0.65~1.07mg/dL 女性 0.46~0.79mg/dL

GFR区分2

≧90mL/分/1.73m2 正常または高値
60~89mL/分/1.73m2 正常または軽度低下
45~59mL/分/1.73m2 軽度~中等度低下
30~44mL/分/1.73m2 中等度~高度低下
15~29mL/分/1.73m2 高度低下
<15mL/分/1.73m2 末期腎不全

<eGFRの計算式1

男性
194×血清クレアチニン(mg/dL)-1.094×年齢(歳)-0.287
女性
194×血清クレアチニン(mg/dL)-1.094×年齢(歳)-0.287×0.739

引用文献

  1. 日本臨床検査医学会 ガイドライン作成委員会 編集. 臨床検査のガイドライン JSLM2015. 第1版. 東京: 宇宙堂八木書店; 2015.
  2. 日本腎臓病学会 編集. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018. 第1版. 東京: 東京医学社; 2018.を参考